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◆多嚢胞性卵巣(PCO:polycystic ovary)・

 多嚢胞性卵巣症候(PCOS:polycystic ovarian syndrome)とインスリン抵抗性

 

多嚢胞性卵巣(PCO:polycystic ovary)または

多嚢胞性卵巣症候群(PCOS:polycystic ovarian syndrome)の

原因とエピジェネティクスについてはこちら

多嚢胞性卵巣(PCO:polycystic ovary)または多嚢胞性卵巣症候群(PCOS:polycystic ovarian syndrome)の人はインスリン抵抗性のある人が多く、インスリン抵抗性(含む糖尿病)が原因の一つとして注目されています。
インスリン抵抗性の存在下ではPCOSは悪化し、PCOの重症度とインスリン抵抗性の程度は、相関すると考えられています。
また、インスリン抵抗性がある状態はPCOをさらに悪化させるとも考えられているのです。
逆に言えば、「インスリン抵抗性が改善するとPCOやPCOSは改善する」と言う事です。
PCO、PCOSがある方で、下記の症状が認められる方はインスリン抵抗性があり、機能性低血糖(血糖値が下がりすぎる)を起こしている可能性があります。

インスリン

インスリンはすい臓(すい臓のランゲルハンス島という組織にあるβ細胞)でつくられているホルモンで、血中の糖分(グルコース)を臓器に取り込みます。

取り込まれた糖分はエネルギーとして利用したり、たくわえられたり、さらにタンパク質の合成や細胞の増殖を促したりするのです。

インスリンの作用で血中から臓器へ糖分を取り込むために、結果として血糖値が下がります。

食事によって血糖値が上がる(血糖の量が増える)と、すい臓からすぐにインスリンが分泌されて、血糖が全身の臓器に取り込まれるために、食後に増加した血糖は一定量に保たれるのです。

 
当院でPCO、PCOSの方で24時間持続で血糖値の測定を行った場合、血糖値の変動が理想的範囲内80mg/dl-120mg/dl)の方は殆どおりません。
PCO、PCOSの方はベースにインスリン抵抗性があると考えて、日常生活を送ることをお勧めいたします。
また、​PCO、PCOS以外で月経前緊張症(Premenstruarl Syndorome:PMS)や副腎疲労や不眠のある方も同様です。
そうはいっても、自分の血糖値の変動がわからない方がほとんどと思います。
​もし、ご自身の血糖値の変動をお知りになりたい場合は、でのIOTデバイスを活用するのも一つの方法と思います。
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当院では、血糖値の変動を少なくする日常生活の指導から、エピジェネティクスによる遺伝子のスイッチを切り替える方法などの介入方法で、改善を目指しております。
​図1.糖尿病の診断基準
□昼食後に眠気がでる
□甘いものや炭水化物が好き、またそれらをよく食べる
​□集中力が落ちた
□頭痛、肩こりがひどい
□時間帯により、イライラしやすい
□不眠傾向がある
□気持ちが落ち込むことがある
□夜中に目が覚めて甘いものを欲する                など
​図2.食後血糖値の上昇パターン
インスリン抵抗性とは
インスリンという糖や脂質代謝に関わるホルモンに対する反応が悪くなったり分泌が悪くなったりする状態のことです(インスリンについてはこちら)。
インスリン抵抗性があると糖や脂質の代謝異常やホルモン異常を招き糖尿病をはじめとして様々な生活習慣病の原因になります。
臓器でインスリン抵抗性が起こると、臓器の機能が低下します。
​インスリン抵抗性がある人は、糖尿病の診断基準(図1. 厳密にはもう少し細かく規定があります)には当てはまらないものの、正常な人より血糖が高くなりがちだったり(図2. 図3.)、血糖が高くなった結果として、機能性低血糖(血糖値が下がりすぎる)を起こす場合もあります(図4.)。

インスリン抵抗性と機能性低血糖

食べ物を食べると血糖値が上昇しますが、インスリン抵抗性がある場合はインスリンに対する身体の反応が悪かったり、インスリンそのものの分泌が悪かったりします。

「まだ血糖値は下がらないな、もう少し分インスリンを分泌するか・・・まだ下がりきらないな・・・」

とばかりに体は、正常な人よりインスリンを少々余分に分泌してしまうのです。

そうすると少し遅れて血糖値が下がり始めますが、インスリンの分泌が多めだったために、血糖値は下がりすぎてしまいます。

要するに血糖値の乱高下が起こってしまい、結果として機能性低血糖を起こしてしまいます。

​図3ジェットコースター血糖のグラフ
​図4.「ジェットコースター血糖で脂肪と疲労がたまる仕組み」